2005年 12月 15日
先生となったカメラ
金沢でOM-1を使い、日々写真を撮っていた。と、いうのも職場には使い放題のモノクロフィルムと現像、焼付け(プリント)が出来る暗室があり、自由に使える。なので、コストの心配なく写真を撮ることが出来た。

「下手クソ」でも数を撮ると、見えてくるものがあるし、それなりに上達もしたりしなかったり・・・。

でも、すぐに迷路に迷い込むのが「露出」。

現在のカメラはなんでもオートで制御されている。だれでも気楽に写真が撮れる時代ともいえるが、カメラが決めたデータで写真を撮ると失敗は少なくなるけど、だれが撮っても似た写真になることは、想像できると思う。

個性的な写真を求める場合に、マニュアルでの撮影や露出補正が必要になってくる。そうなると、露出というモノがなんなのかを理解して、判断、制御できないと思ったイメージは得られない。

それを教えてくれたのが、金沢で初めて自分で買った新品カメラとなるオリンパス OM-4だった。このカメラには、他のカメラに先駆けて搭載された機能がいくつかあったが、その機能が露出を操るために必要な知識を与えてくれた。
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今ではだれても使う、スポット測光。これは、NewF1などは、専用のフォーカーシングスクリーンに交換すれば使えるのだが、普通の測光方式にもどすには、またスクリーンを交換しなければならないので非常に面倒。OM-4は、専用のボタンを儲け、そのボタンを押した瞬間スポット測光に切り替わり、画面中央部分の非常に狭い部分の露出を測光し、AEロックされる。

たとえば、複雑な光線下でのポートレートの場合でも、ファインダーの中央でモデルの顔の露出をスポット測光すれば、適正露出を導きだせる。構図を決めて、顔の位置が測光箇所からずれても、既にAEロックされているので、露出は狂わない。そして、シャッターを切った瞬間に、AEロックは解除されるので、違う場面を撮る場合には、そのまま中央部平均測光でとってもよし、また新たにスポット測光しなおすもよし、という使い方がでる。

しかし、続けて同じ構図で写真を撮りたいときには、イチイチ露出を測光しなおすのは面倒極まりない、そのために測光したデータをメモリーする機能がある。メモリーレバーを操作すれば、クリア操作するか、無操作で一定時間経過するまで測光したデータは保持されるので、何枚でも同じ露出で撮影が可能だ。

しかも、マルチスポット測光という機能があり、スポット測光で8点まで連続測光し、その平均値の露出を計算して設定してくれる。しかし、これは私には、使いこなせませんでしたけどね。

そしてもうひとつ、露出を知る上で非常に役になった機能は、HB(ハイライト・ボタン)とSB(シャドー・ボタン)。
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たとえば、被写体として黒猫がいるとして、その黒猫を「黒く」写るように露出を決めるにはどうすればよいか。オートではじき出した露出でそのまま撮ると、「黒」ではなく「灰色」に近くなってしまう可能性が非常に高い。逆に、白猫を「白く」とるときも同じで、オートで撮ると「灰色」に近くなってしまう。

これは、カメラの露出計が出す「基準」が、人の肌のトーンである、18%濃度のグレーとなっていることが原因で、黒でも白でもそれがグレーだとカメラは思って露出を決めますから、シャッター速度と絞り値を組み合わせて、グレーに写るような露出値をはじき出す。

そこで、OM-4に搭載されたHBやSBの出番。「黒猫」をスポット測光して、即座に横にあるSBを押す。すると、カメラは「おっ!! この被写体は黒か! わかった黒くしてやるぜ」と一瞬で露出補正をしてくれるという仕組み。白猫の場合は、当然HBを押すと同じように白く写るように露出補正してくれる。

「黒いものを黒く」、「白いものを白く」写すためのボタンがこのSBとHBなのです。

現在では、オリンパスの最新デジタル一眼レフE-500にこの機能が復活搭載されているようです。他社のカメラでも、この機能は使いたいと思うのだけど、オリンパスが特許でもとったかなあ、スポット測光にしても、似たような機能はあっても同じように使えるカメラは他社にはまだないようです。

それに、スポット測光で得た露出データをワンアクションで簡単にメモリーする機能も是非欲しい。
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by hunau | 2005-12-15 23:29 | 写真


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